オリオン・ブラック

シリウスとレグルスの父親

【杖】
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【容姿】
黒髪、切れ長な灰色の目。
ブラック家らしい端正な顔立ちの中で、左目の下にある泣きぼくろが甘い印象を与える。
【生没年】
1929年8月26日-1979年  ※生年月日はオリジナル設定
【所属寮】
スリザリン
【キャラ紹介】
当主の息子として一族中からその誕生を祝われていたものの、通常7~8歳頃に迎えるはずの魔力の発現がなく、次第に周囲からスクイブだというレッテルを貼られてしまった歴代稀に見る遅咲きの魔法使い。
第二次世界大戦でUKがドイツに宣戦布告した翌年のはじめにコッツウォルズ地方に母親と二人で疎開する。そこで、あるマグルの少女と親しくなるが、戦時のどさくさに紛れて家の汚点を消そうとする父親の策略に巻き込まれて眼前で死なせてしまった。そのマグルの少女の死と引き換えに、オリオンの魔力は目覚めたのだった。
魔力を得た瞬間、これまで自分の存在を軽んじていた皆が手のひらを返したことに深い絶望の思いを抱きつつも、一族の枠から抜けだす勇気も持てずにいた。

ホグワーツ在学時はスラグ・クラブで知り合ったトム・リドルと学年は違うながらも親しくしていたが、とある事件がきっかけで彼の本性を知る。
後年、彼がグリモールド・プレイス十二番地にあるブラック邸にありとあらゆる保護呪文を張り巡らせたのも、トム・リドルの手から家族を護るためだった。

ホグワーツ卒業後、はとこにあたるヴァルブルガ・ブラックと結婚。
オリオンはブラック家に固執する妻を疎んじており、ヴァルブルガの方はブラック当主の血筋を軽んじるような振る舞いばかりをする夫を叱りつけてばかりいたため、夫婦仲は険悪。血筋を残す義務こそ果たしていたものの、魔法界中に浮き名を流していた。
だが、妻が子宝に恵まれずつらい思いをしている姿には憐れみを覚えており、やがて溺愛していた自慢の息子シリウスを失ってから病み衰えていく姿に家族としての愛情を感じていく。ただ、そう思い始めた矢先にオリオン自身も病魔に侵され、妻を置いてこの世を去ることになるのだった。